私の世界感に共感していただける方限定の庭づくり
『テーマは森』

先日完成見学会をさせて頂いたDOMALIV HOUSE
建物をやさしく包み込む雑木の庭が出来上がりました。

家のフォルムが決まりつつある頃に、
アプローチからの動線や、リビング、近隣からの見え方、
樹木の配置、建物とのバランスなど、
頭の中であれこれとイメージ。
外構図を頭の中で描く、描く、描く。
ラフスケッチを描き樹木や石の選定に足を運ぶ。

大栗石を敷き詰めた駐車場の左側から建物奥に配置した
玄関まで繋がる長いスロープ。
まずは大きな飛び石風のアプローチが迎えてくれます。
サンプルをつくり、左官職人と『あーでもないこーでもない』と、
出来上がったアプローチは、優しく味わいのある雰囲気に。

道路からの目隠しも兼ねたオリジナルの石積みの向こう側に、
数々の樹木に彩られた庭が広がります。
リビング前にはコナラやカツラ、ヤマザクラなどを配置し、
木漏れ日が差し込む心地よい場所へ。

樹木の周りには低木や下草、苔を植え、立体感のある風景を。
雑木の庭づくりにおいて大切にしていることは、
奥行きと、場所ごとにひとつひとつ風景をつくっていくこと。
木立と木立とが連続性をもって視覚的につながり、
森の中に暮らしている空間となるように。

墨色モルタルで仕上げたスロープ沿いにも
ジューンベリーやヤマツツジなどの樹木を配置。
季節の移ろいも感じ取れる空間となりました。

作業が始まってからも薪置き場の位置や、
枝ぶりにより樹木の位置を変えてゆく、
こんな勝手にさせていただくのも、
私の妄想にお付き合いいただける方だから。
お客様の想像を駆り立てる庭 それがあかい工房の庭づくりです。