拠点づくり

拠点づくり

神戸市北区淡河町の農村に新たな拠点づくりの始まりです。

神戸の中心部から30分程にあるこの地域は、農業の後継者不足もあり
過疎が深刻化しているエリアです。

神戸らしい「農」との関わり方や、この場所に魅力を感じ挑戦する人達が
新規就農者・農村居住者を増やすための活動の拠点になります。

EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKETやFARMSTANDの
農村側拠点を温めていくワークショップや、DIY工事も行われ、
現場では、移住者、設計士、コーディネーター、そして施工の我々と
定例の打ち合わせをしながら進めております。

減築工事をし、古きよき形に戻した上で、最新の「Hiダイナミック制震工法」を
施し、古さと新しさを融合させながら、
農村の中の古民家が新しく生まれ変わろうとしています。

 

 

 

 


上棟

上棟

 先日、土佐の木を使った木の家を、姫路市で上棟しました。

 お施主様は、以前にお世話になった施主様のご親戚。「私たちも住むなら、こんな家に住みたい」と言うご希望で、

基本設計も同じ芦田成人建築設計事務所さんにお願いいたしました。

 

次々とレッカーで吊り上げられた構造材が、阿吽の呼吸で手際よく組み上げられていきます。

低温乾燥された土佐の構造材で造られた空間には、杉のいい香りが満ちていきます。

 

いよいよ最後の棟納め。

恒例の施主様自身で、納めていただき、無事上棟。

家が完成したら見る事のできない、屋根の上からの風景を目に納めてハイポーズ。

 幸せなご家族のお手伝いが出来る喜びを改めて感じた一日でした。

 
 
 
 

土佐 産地見学会

土佐 産地見学会

先日、土佐材産地見学及び現地商談会に3人で行ってまいりました。

高知空港から高知県材木協会と高知県庁の方々にご同行いただき、
建築家 隈研吾氏の作品が立ち並ぶ町、梼原町を訪問しました。

道中、整備された森林がどこまでも綺麗に続いています。
2018年西日本豪雨の時に、1300ミリ以上の雨が降ったにもかかわらず、
大きな被害がなかったのは、山の手入れをしっかりされてるからだと、
一目瞭然で納得できる風景でした。

梼原町は、2年前、図書館の開館前に社員全員で訪れており、
開館後の図書館は、ソファやクッションが配置され、寝そべって本を読んだり、
地域住民の方々の憩いの場となっていました。

その後は、梼原町の森林組合や、製材工場の見学、梼原町役場、ゆすはら座などを視察しました。
夜は、参加者みなさんの自己紹介、名刺交換と、普段はなかなか交流がない、
関東の方々とも意見交換をし、有意義な時間を過ごす事が出来ました。
また、機会があれば、土佐の木が使用されてる国立競技場を見に行こうと
心に思いながら、土佐の地を後にしました。

]
 
 

旧いわき呉服店再生

旧いわき呉服店再生

昨年、三田市の本町センター街の「旧大澤家住宅」(現在のビオターブルサントアン)
に続き、中央町一番街で「旧いわき呉服店」の再生工事が始まってます。
明治16年創業の歴史ある呉服店で、風格のある町家は、
すでに二つのテナントが決まり、店舗の内装工事も同時に進んでます。
1階和室の天井板を吹抜上部の天井に移動して張り直すなど、
できるだけ風合いを残す設計になっており、
大工の手で慎重に取り外しながら、再利用しています。
長い年月この建物を支えていた大きな梁が再び動き出し構造の補強工事を
施すなど、図面通りに出来ない事もあり、常に緊張が張り詰める現場です。

子どもの頃、年末の誓文払いに連れてきてもらった記憶や、
学校帰りに自転車で通った三田駅周辺の商店街の町並み、
昔の賑わいが新たな風に乗りやってくる再生工事。
この春、完成予定です。


目神山のランドスケープ

目神山のランドスケープ

建物内部の工事も一段落し、外構工事も佳境に入ってきました。
ここ目神山は、「風致地区条例」「まちづくり憲章」「地区計画」「景観重点地区」
など、緑の環境を守るために様々な取り組みが行われてます。
そのおかげで、町全体が緑で囲われ、自然な町並みがそろい、
落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
新緑から紅葉した秋に植栽を求め、施主様自ら、若生植木農園に出向き、
選んできた樹木と基礎工事で土の中から出てきた現地の石とを、
バランスよく配置しました。

施主様が瓦屋さんと言う事もあり、
玄関アプローチに敷き瓦を使用し、門柱は熨斗瓦で仕上げています。
また、階段の蹴込みや、低木下草の仕切りには地瓦を使い、
緑の中に自然に溶け込んでいます。

特注のいぶし瓦の表札が取り付けば、あとは主の引越しを待つばかり。
いよいよ完成が見えてきました。