Home coming reform 完成
三田市の閑静な住宅街に建つマンションの一室。同じマンションのリフォームをかつて手がけたことでご紹介頂いた、今回のご縁。
お施主様が海外赴任を経て、日本に戻られるまでに完成させたいと、計画が始まりました。
海外にお住いのご家族と、一年に渡っての打ち合わせ。図面のやり取りや詳細な質疑事項はすべてメールで行いました。
直接お会いして打ち合わせができない中、あかい工房を信頼して、任せていただいているお施主様のご希望に添いたいと、進められてきた工事。
日々の作業の様子や工程など、写真を交えながらお伝えし、確認していただきました。
玄関からLDKまで広がるオーク材のヘリンボーンの床。重厚感のある框戸、インポートの洗面器やカラン、キッチンやタイルなど、奥様が自ら選ばれたこだわりのインテリア。
中央に配置されたスタディルームや、いつでも子供たちを見守ることのできる、ガラス戸のあるフリールーム。2人のお子様とともに暮らす間取りは、成長を楽しむための工夫が散りばめられています。
完成したお部屋を初めて見ていただいた時、思い描いていた通りです、と仰っていただいたことが、何よりも嬉しいことでした。
春の到来とともに、日本での新しい生活をスタートされたご家族。生まれ変わった間取りで過ごす、笑顔あふれる風景が想像できます。
初夏の薪割り
汗ばむくらいの陽気の中、チェンソーの音が青い空に響き渡ります。
建築現場の伐採により、たくさんの薪の原木が手に入り、急きょ開催された今回の薪割り。薪ストーブを施工させていただいたお客様にお声をかけ、来ていただきました。
この日は6組のお客様が、一緒に薪割りを楽しみ、来年の冬へ向けての薪を確保すべく、参加されました。
これまでも薪棚作りや、棟梁の家での薪割り体験など、様々なイベントを通して、お客様同士の交流ができ、薪ストーブの情報交換や、家づくりの会話が生まれ、それが私たちの喜びになっています。
これからもお客様の笑顔に触れる機会をどんどん作っていきたい。そしてその経験を、これからの家づくりに生かしていきたい。
そんな思いの中で、自然の恵みに感謝し、ストーブを囲んでの家族団欒の風景を想像しながら、来年の冬支度が整いました。
旧大澤邸 オープン
かつて城下町として栄えた三田市三田町本町通り。どこか懐かしい風景が残るこの町で、空き家になっていた旧大澤邸。
もう一度かつての賑わいを取り戻したいという思いで、計画が始まった大規模なコンバージョン工事。
初夏の休日で賑わうこの時期に、完成の日を迎えることができました。
通りに面した1階には、三田市の老舗洋菓子店サント・アンが出店する「ビオターブル・サント・アン」が移設オープン。
オーガニックの野菜や様々な関連商品が並び、併設されたカフェでは、5月8日より限定オーガニックランチもスタートします。
そして中庭を通って奥へ進むと、かつて蔵だった場所にオープンしたのが「スタジオピナコ」
店主の作品である、三島手の技法と土の質感を生かした陶器を中心に、こだわりの雑貨が並びます。
野草茶作りや、モザイクタイルの雑貨製作など、様々なワークショップも開催されています。
2階はシェアオフィスとしてのスペース。新しいビジネスがここから発信されることが期待されます。
古民家の良さを生かし、後世に残したい。その魅力を高める町づくり。そこに参加させていただいたことに感謝し、これからも力を注いでいきたい。
そんな思いがこもった旧大澤邸。本町通りの新たな発信地として生まれ変わりました。
旧大澤邸
兵庫県三田市三田町17-11
https://www.biotable-saintan.com/
https://www.marikospinako.com/
有馬川のほとりの家 竣工
ご主人の生まれ育った大きな旅館跡の実家に、家族みんなで移り住むと決意された、有馬川のほとりの家。
大きな古民家は、今の生活スタイルとはかけ離れた和室が何間もつながった大空間。
開口部はすべて木製建具。
冬場に室内に入った時は、外気温と同じ程。
建物の状況を把握するため、構造や傾きなど調査し、家族構成に合わせた減築を提案。断熱性の向上のためセルロースファイバーを壁と天井に敷き詰めました。
完成見学会の時には、バイオエタノール暖炉も相まって、
真冬なのに暖かい空間で、たくさんのお客様をお招きいただきました。
塗装工であるご主人の技術を余すところなく見れるLDKには、有馬川のほとりの家を支えてきた
大きな梁が鎮座。
デザインガラスが特徴的な建具や、丸垂木を使った手すり、欄間を使ったTV棚など、思い出は形を変えて生かされています。
それらを受け継ぐ事の大切さを身をもって、次の世代に伝えられたご主人のご決断。
きっと有馬川のほとりの家も喜んでいる事と思います。