田舎のまんなかの家 上棟
地鎮祭にてこの地に祈りを込めた三木市の新築工事。晴れ渡った桜の季節に上棟の日を迎えることができました。
以前からあかい工房の取引先としてお付き合いのあるお施主様。住み慣れた家にほど近いこの地で、新しい生活をスタートされます。
長いお付き合いだからこその信頼関係。その信頼に応えたいという思いでのぞむ工事。
広大な土地に悠々と建てられた骨組み。活気ある職人たちが、一斉に組み立てていきます。
周囲に遮るものがない、自然に囲まれた恵まれた立地。衣食住のすべてを一階で済ますことができる、広々とした間取りが実現します。
ご夫婦に見守られながら、建築無事を祈り、完成に向けて、工事が進められていきます。
インコのピッピちゃんもネコの空ちゃんも、新しい家での暮らしを楽しみにしていることでしょう。
ふれあいの里おくっちょ 開所式
春の訪れが待ち遠しくなるような寒さのなか行われた開所式。
その寒さを感じさせないくらいの晴れやかな声が「ふれあいの里おくっちょ」から聞こえてきました。
出席したのは、特定医療法人寿栄会、行政や地元の方々、そして関西学院大学山根周准教授、学生たちなど、総勢70名。
2017年にスタートした長尾町古民家再生プロジェクトの第一弾である、築100年以上の茅葺きの古民家再生。
古き良き物を活かし、再生していく。施工を依頼していただいた有馬高原病院様と、あかい工房の理念、行政そして地元の人たちの願いが一つになり、実現した地域交流の場。
関西学院大学の学生たちが看板のデザイン、図書コーナーの企画、土間の三和土作業に参加し、若い力も加わりました。
長尾町のかけがえのない自然、そして風景。そこに溶け込むように佇む「ふれあいの里おくっちょ」。これからは地域の拠点となり、その新しい役割を担います。
ヨーロッパ気まぐれ旅 前編
2年に一度ドイツ・ミュンヘンで開催される「BAU2019」の視察を前に、ヨーロッパ街歩きの旅へ。まずはスペイン・バルセロナ。
ガウディ没後100年である2026年の完成を目指し、今も工事が進められてるサグラダファミリアへ。
晩年の15年間は建築現場のそばに寝泊まりしていたとも?
いつしか観光目線から職人目線になりながらガウディの遺産を巡り、次の都市マドリードへ。
ドンキホーテとサンチョ・パンサの像で有名なスペイン広場からマドリード王宮を見学。バルで食事を楽しみ、夜はミュージカル。
英語もスペイン語も分からなくても旅の楽しみ方はいろいろある。
翌日空路ニース・モナコへ。
タクシー代もスペインに比べて3倍程に!!!
世界の富豪のバカンスを横目にイタリア・ミラノへ。
列車は来ない、遅れる、しかし怒る乗客もなく、慣れた感じだ。
到着は真っ暗なミラノ。予約サイトでは満員だったが、レオナルドダヴィンチの「最後の晩餐」も目に焼き付けることができた。
一人旅も悪くない。
目的の「BAU2019」は写真にて。
後編につづく
3.11に思うこと
2011年の東日本大震災から8年、そして2016年の熊本地震から約3年経とうとしています。
震災時、ボランティアとして参加し、その後も何度か訪れ、そして2年ぶりに足を運んだ熊本。
大きく傷ついた熊本城は、復興が進み、長く続く修復作業にも光が見えていました。
郊外では、新築が進んでいる一方で、住み慣れた土地を離れなければならない人たちがいるという辛い現実もあります。
そして、新しい街並みを見て、思うことがありました。それは復興を急ぐ中、工期の短い無機質な住宅が建ち並んでいること。
熊本の自然豊かな環境の中で、どうしても違和感を感じざるを得ませんでした。
このことに危機感を感じ、立ち上がり、活動をしている現地の仲間たちもいます。
あかい工房が里山で目指した街並み。自然と融合した住宅。それが熊本でも活かせたらと、被災地への思いを馳せました。