2回連続の受賞でした。 サーカステント(洋)と茅葺古民家(和)

2回連続の受賞でした。
サーカステント(洋)と茅葺古民家(和)

今回で4回目の開催となる「神戸市都市デザイン賞」
神戸らしい魅力ある空間・環境を形成している建築物を表彰するもの。
その中で、FARM CIRCUS  (設計者:株式会社MuFF)が第4回の「木のぬくもり建築部門」、受賞。
前回は、大前家住宅  (設計者:株式会社いるか設計集団)が第3回の「ストック再生賞」を受賞しました。

「木のぬくもり建築部門」は、循環型社会の実現に寄与するとともに、木材の先進性、
温もりを追及する建築物に、「ストック再生賞」は既存建築物をうまく活用している建築物に与えられる賞です。

「木のぬくもり建築部門」を受賞したFARM CIRCUSは、道の駅「神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」に建つ。
「地産地消を遊ぼう」をコンセプトとした施設として計画されました。
地元の食材や料理などを楽しみ、地元の温もりに触れることのできる場所です。

さらに、サーカステントのような3棟からなる建物は、兵庫県産の杉材や
六甲山の間伐材などを建物全体に使用しています。
地元産の農作物の販売、地産木材の積極的な活用により、
テーマパーク全体 引いては、地域全体に活力を与えています。

「ストック再生賞」を受賞した大前家住宅は、
地域に根ざしてきた茅葺民家を現代に受け継ぐ一方で、若き職人たちにより、
未来につながる積極的なデザインが導入されています。

伝統工芸、自然素材、古材を可能な限り採用し、地文化財としての価値を守りつつ、
現代の住まいとして今後も永く住み続けられる家として、移築によりよみがえりました。
また、専用住宅でありながら、地域のシンボルとして茅葺民家の保存活動を広める拠点となっています。

このように、その地元地域の活性化に貢献できたことは大変光栄なことで、
今後も、新たな挑戦を続けていく次第です。

FARM CIRCUS設計者のMuFFさんとは今も継続してタッグを組み、新進気鋭のプロジェクトを進めています。

乞うご期待!

■第4回受賞作品概要
FARM CIRCUS
・建築主:株式会社北神地域振興
・設計者:株式会社MuFF
・施工者:有限会社あかい工房
https://www.city.kobe.lg.jp/a30028/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/scene/91_award/4rd_award.html

■第3回受賞作品概要
大前家住宅
・建築主:大前延夫
・設計者:株式会社いるか設計集団
・施工者:有限会社あかい工房
https://www.city.kobe.lg.jp/a30028/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/scene/91_award/3rd_award.html

 















家と、暮らし【I邸マンション】アップしました。

室内はシックで落ち着いた空間
部屋がスッキリと見える工夫が詰まったお家

「家と暮らし」よりご覧いただけます。


対話を重ねて想いをくみ取る 収納にこだわった西宮市のマンションリフォーム工事が完成しました。

対話を重ねて想いをくみ取る
収納にこだわった西宮市のマンションリフォーム工事が完成しました。

出会いは、最初の勤め先の先輩からのご紹介でした。
設計は先輩のマンションにも携わったNagai Design Office。
2回目のタッグです。

マンションでありながら2方向から望める庭があり、
庭の向こうには眼下に広がる港町が見渡せるロケーション。

床や家具は深みのある木目が美しいウォルナットを採用。
ウォルナットの濃い茶色と相性の良いグレー色を基調とし、
シックで落ち着いた空間となりました。

その中でも施主さまのこだわりはキッチンからダイニング、
リビングへと一面通しで繋がる壁面収納。

家具業者の前田木材工芸が描く即席のパーススケッチは、
それを一見するだけで、意思の疎通が取れて、
打ち合わせがスムーズに運びます。

小上りの畳スペース下の収納や、
家族全員の洋服が収納できるファミリークロゼットなど
部屋がスッキリと見える工夫が詰まったお家です。

ロケーションの良い庭の計画は、「任せるので頼むよ!」とお施主様。
既存の常緑樹を剪定し目隠しを残したまま、
リビングと個室、両方から見えるように植栽を立体的に配置。
土と石で奥の広がりを出すと植栽と相まって、実際よりも広く感じます。

あかい工房にはこれといった標準仕様はありません。
時間と対話を重ね、住人十色のご要望に応じる。
それが、わたしたちの仕事です。


2023年2月5日 初午の日 母と一緒に味噌を作ってみました。

2023年2月5日 初午の日
母と一緒に味噌を作ってみました。

初午とは2月初めの午の日で、穀物の神様が稲荷山に降臨したのが初午であったことから、
「お稲荷さん」の名でおなじみの稲荷神社の祭日として親しまれるようになりました。

「稲荷」という言葉は「稲生り」に由来し、
農村では「稲荷神」を祀っていました。

また、立春を迎える2月の最初の午の日は、一年のうちで最も運気の高まる日とされています。

なぜ初午の日に味噌を作るのでしょ?

祖母がそう言ってたらしいが、
2月の寒さの厳しい時期には発酵がゆっくりと進むためコントロールしやすいこと、
また雑菌の繁殖が抑えられることなどから、
特にこの「寒仕込み」で作る味噌 がもっとも作りやすいと言われているそうです。
寒ければいつでも良さそうに思ってしまいます。

前日からたっぷりの水で浸したお豆は
しっかり膨らんで皮がピンと張っています。
麹と塩をすりあわし、ゆであがった大豆を潰し、
先ほどの麹と合わせて手で潰しながら、さらによく混ぜ合わせます。
耳たぶくらいの固さがベストな状態です。

おにぎりを作るように、 ぎゅっと力を込めて味噌を球状に丸めてから
空気が入らないように容器に詰めていきます。

昔から、この息子(私のこと)は言うこと聞かない!って怒りながら
味噌を容器に叩きつけて空気を抜いてたようです。今年も(笑)

今年も白大豆と、黒豆の2種類を作りました。
冷暗所で半年ほど寝かせれば発酵し完成。
秋が楽しみです。


お父さんに「綺麗な屋根になりましたね!」と言うと、 「あんまり目立たんでええねん」と目を細めて。

お父さんに「綺麗な屋根になりましたね!」と言うと、
「あんまり目立たんでええねん」と目を細めて。

加東市の離れのリフォームは、昨年末に無事お引渡しが完了。
現在、隣接するご両親の住まわれる母屋のリフォームが進んでいます。

母屋リフォームのメインの一つは和瓦屋根の葺き替え、
伝統的な入母屋造りの外観。
数年前に葺き替えられた離れの瓦屋根と調和する色合いの
“いぶし瓦“

この瓦は、三州の創嘉瓦工業で
耐火性、防水性、耐寒性など耐久性に優れた瓦です。
「行儀がよく寸法精度が高いところがいいんです」
と瓦勘の三代目の柳は言う。オヤジ譲りの受け売りだ。

日本家屋の象徴とも言える、
控えめなその銀色は、華やかな発色こそありませんが、
何とも言えない味わい深い平静さを醸し出しています。

土と炎と炭素から成る“いぶし瓦”は完全な自然素材であり、
年月を重ねるごとに、建物と住まう人たちと共に、
その表情を変えていきます。

瓦工事が終わり、工事は造作工事へ。
窓サッシの入れ替え、和室を洋室へ改装、
神棚や床の間の改装などを行っています。

解体すると一部の柱や掃出し窓の土台となる木材が
経年劣化で腐食しており、新しい木材へと交換し補強。

また、寝室となる部屋は複層ガラス窓に交換し、
床や天井、壁に断熱材を入れ、日本家屋の性能の向上を計ります。

日本家屋が元々持っている良さを壊さず、
そこに新たな付加価値を加えてより良いものへと。
工事が完成する頃には、もっと目を細めてくださる事だろう。








歴史と記憶をさらなる次の世代へ って言うほど大げさな事でなく古民家は魅力的

歴史と記憶をさらなる次の世代へ
って言うほど大げさな事でなく古民家は魅力的

古民家再生工事中の神戸市北区の現場

この寒い時期に入る前に、床と壁に断熱材セルロースファイバーを
吹き込む事ができました。
痛いような寒さから、少しはマシになったと言う大工たち。

いよいよ木工事も終盤です。
真っ黒だった木の化粧面積が減り、白木が幅を利かせてきた室内
と言っても、新旧の木の調和がだんだん魅力的にもなってきます。
雰囲気が増してきた頃、外壁の塗り壁も気温の良い日を選んで施工が進みます。

新築工事とは、違う古民家再生。
当たり前の工程で仕事が進みません。
腐った柱の根継ぎや斜めになった壁の垂直起こし、
弧を描く梁の上にロフトを作る作業など。
この他にも新築工事ではしない作業ばかり。

古民家の魅力は、
木を組んで作り上げた先人の知恵が垣間見れる事、
そしてそれを見た時に、その頃の情景を想像し、
その先人の事まったく知らないのにリスペクトできる事
そしてまた、私もそんな先人になりたいと思わせる古民家。

良いものを次の世代へ


家の構造を支える土佐材のルーツを知るため 施主様と土佐視察へ行ってきました。

家の構造を支える土佐材のルーツを知るため
施主様と土佐視察へ行ってきました。

はじめまして。
新しくあかい工房の一員として加わりました野尻と申します。

この度、丹波市で新築工事されるお施主様ご家族とともに、
土佐視察へ行ってきました。

高知県は森林面積が県土の84%と、日本一の森林率を誇り、
その豊富な森林が四万十川や仁淀川という清流を育みます。

「土佐ヒノキ」や「魚梁瀬(やなせ)杉」が有名なのですが、
これら土佐材は大坂城築城の時に太閤秀吉から
「日本一」のお墨付きをもらったことで、
全国的に知られる銘木となったそうです。

今回の視察では、魚梁瀬杉の森がある馬路村の森林視察、
減圧式人工乾燥機や木材加工機械のある製材工場の視察、
そして、高知県各地から運ばれた豊富な原木が保管された木材市場
を見て廻りました。

住まい手が永く安心して暮らしていくために、家づくりのルーツを知ること。
樹木を育てる人、原木を扱う人、強度のある木材へ製材する人。
あらゆる物ごとが機械化してきている中で、
造り手の顔やものづくりの過程がみえることは、
住まい手にとっても家を選ぶ大事な一つの要素ではないでしょうか。

土佐視察に訪れた週末、家づくりは地鎮祭を迎えました。

丹波市は一面の雪景色。
警報も出ていたので、どうなるかと思われましたが、
雪は豊穣の啓示、縁起がいいのだとか。
素敵な地鎮祭を執り行う事ができました。

こちらのお住まいは室内と中庭との繋がりが素敵なプランとなってます。
その名も「(仮)Courtyard House in Tamba 」!

このコンセプトを形にした分譲地の情報はこちらからご覧ください。
https://www.e-taguchi.net/uri-tochi/detail-62fd8d92885a1c310436c26e/

これからもお施主様と一緒に家づくりの過程を楽しんでいきたいと思います。